とお困りの方に向けて、今回は「テレビに縦線・横線が入るようになったときの対処法」についてご紹介します。
・自力で直せるケース
・修理が必要なケース
テレビに異常が出た場合、基本的にこの2通りのパターンに分けられます。
まずは自力で対処できることがないかをチェックし、改善が見られない場合は修理、または買い替えを検討しましょう。
テレビに縦線や横線が入るようになる原因
テレビに縦線や横線が入ると、見ている番組や映画を楽しめなくなってしまいますよね。
このような症状は、テレビ本体の不具合や周辺機器のトラブルで起こることがあります。
テレビに縦線や横線が入る原因としては、以下のような可能性が考えられます。
- アンテナケーブルの劣化や断線
- コネクタ部分の接触不良
- 電源や信号の供給不足
- アンテナや配線系統の不具合
- 基盤や液晶パネルの異常
これらの原因は、テレビの使用環境や経年劣化によって発生することが多いです。
特にテレビ背面にあるケーブルやコネクタは、掃除や移動などでズレたり抜けたりすることがありますので、定期的に確認しておくことが大切です。
また、テレビの埃や湿気、喫煙によるヤニ汚れも故障の原因になりますので、テレビを置く環境を清潔に保つことも重要です。
テレビに縦線や横線が入ったときの簡単な対処法
テレビに縦線や横線が入ってしまったときに、まず試してみたい簡単な対処法があります。
それは、以下の3つの方法です。
- テレビの待機電源を入り切りしてみる【リモコンで】
- 主電源の入り切りを試す【テレビ本体側で】
- コンセントを抜いて挿し直してみる
これらの方法は、テレビの内部の回路をリセットすることで一時的なエラーを解消することができる場合があります。
①テレビの待機電源を入り切りしてみる
縦線や横線が入ってしまった場合、まずは最初にリモコンで電源を切って数秒後に再度入れなおしてみましょう。
②テレビ本体側で主電源の入り切りを試す
①で改善しない場合は、続けてテレビ本体に備わっている主電源スイッチを切ってみて、数秒後に再度電源を入れ直してみてください。
③コンセントを抜いて挿し直してみる
上記でも改善が見られない場合は、テレビのコンセントごと抜いてしまって、10秒ほど待った後に再度コンセントを入れ、症状が治ったかどうか確認してみましょう。
これで治ったという場合でも、テレビ側の基盤やバックライト、液晶パネルに何らかの問題がある可能性もあります。
メーカー保証や家電店の長期保証が残っている方は一度点検に出してみるのをおすすめします。
テレビに縦線や横線が入るときの修理の費用や期間
上記の対処法で改善が見られない場合は、テレビの修理を依頼する必要があります。
しかし、テレビの修理は高額になることが多く、買い替えを検討する方も多いでしょう。
テレビの修理の費用や期間は、メーカーや機種、故障の原因や程度によって異なりますが、ここでは一般的な目安を紹介します。
テレビの修理費用の目安
テレビの修理の費用は、液晶パネルの交換が必要な場合とそうでない場合で大きく異なります。
液晶パネルの交換が必要な場合は、新品購入とほぼ同等の費用がかかるため修理よりも買い替えをおすすめします。
液晶パネルの交換が必要でない場合は、以下のような費用がかかると考えられます。
- 出張費:5,000円~10,000円
- 点検費:5,000円~10,000円
- 修理費:30,000円~50,000円
以上の費用を合計したものが、テレビの修理の費用の目安となります。
ただし、メーカーや販売店の保証によっては出張費や点検費が無料になる場合や、機種によっては修理費が高額になる場合もありますので、必ず事前に見積もりを取ることが大切です。
また、修理費は故障の原因や程度によっても変わりますので、以下の表を参考にしてください。
故障の原因 | 修理費の目安 |
---|---|
アンテナケーブルの劣化や断線 | 3000円~10,000円程度 |
コネクタの接触不良 | 3000円~10,000円程度 |
電源や信号の供給不足 | 30,000円~(要見積) |
アンテナや配線系統の不具合 | 30,000円~(要見積) |
テレビの修理期間の目安
テレビの修理期間は、修理の内容や部品の在庫状況によって異なりますが、一般的には以下のような期間がかかると考えられます。
- 出張点検:1日~3日(空き状況、緊急度による)
- 修理作業:3日~10日(部品の有無による)
- 部品の取り寄せ:5日~20日(欠品部品の場合はさらにかかる場合もある)
以上の期間を組み合わせたものが、おおよそのテレビの修理期間の目安となります。
また、修理の期間中はテレビを使えないことになりますので、メーカーや販売店が代替品の用意をしてくれるのか、他のレンタルサービスなどが使えないかどうかも検討してみてください。(買ってすぐに壊れた場合は、販売店側が貸し出し品をイレギュラーで対応してくれることもあります)
テレビに縦線や横線が入らないようにする予防方法
テレビに縦線や横線が入ると、修理や買い替えにかなりの費用や時間がかかってしまいます。
そこで、テレビに縦線や横線が入らないようにする予防方法を知っておくことが重要です。
テレビに縦線や横線が入らないようにする予防方法としては、以下のようなものがあります。
- テレビの設置場所を適切に選ぶ
- テレビの背面にあるケーブルやコネクタを定期的に確認する
- テレビのホコリや湿気を防ぐ
- テレビの電源を長時間入れっぱなしにしない
- テレビの画面に強い衝撃を与えない
これらを心がけるだけでも、テレビの故障の原因となる要因を減らすことができます。
特にテレビの設置場所は、
- 直射日光
- 熱源
- 振動
などがない場所を選ぶことが大切です。
また、テレビのホコリや湿気はテレビの内部の回路や基盤に悪影響を与えますので、定期的に拭き取ったり除湿剤・除湿器を使うことがおすすめです。
さらに、テレビの電源を長時間入れっぱなしにするとテレビの発熱や消費電力が増えて故障のリスクが高まりますので、使用しないときは必ず電源を切ることを心がけてください。
テレビの画面に強い衝撃を与えると、液晶パネルが破損したり縦線や横線が入ったりすることがありますので、テレビの画面に触ったり物をぶつけたりしないように注意してください。
【番外編】テレビ画面に縦線や横線が入った時のその他チェックポイント
ここからは番外編です。
テレビ画面に縦線や横線が入ってしまった場合、念のためにチェックしてほしいその他2つのポイントをご紹介します。
- 画面サイズが切り替わっていないかチェック
- レコーダーで録画した映像だけに縦線・横線が入る
①画面サイズが切り替わっていないかチェック
こちらは画面の上下、または左右を囲うように黒い線が入っている場合の対処法です。
放送局から送信される放送波にはいくつかの画面サイズがあることがあります。
それに合わせて画面サイズを切り替えてしまうことで、上下や左右に余白ができてしまい、画面の大きさが変わってしまうケースがあります。
機種によっては「フル1」「フル2」という設定があったり、「シネマ」「ワイド」といった画面設定ができるテレビもあるため、家族の誰かが映画を見る際に切り替えてしまっていたり、気づかずに誤操作してしまっている場合もあるため確認してください。
リモコンチャンネルに「画面表示」というボタンがあればそこから設定の切り替えが可能です。
それが無い場合は通常、
- 「設定」を選択
- 「画面設定(もしくは映像設定)」を選択
- 「画面表示(もしくは画面サイズ)」を選択
という手順で操作することで改善できると思います。
②レコーダーで録画した映像だけに縦線や横線が入る
こちらはテレビ視聴では問題がなく、レコーダーに録画した映像に縦線や横線が入ってしまう場合の対処法になります。
このケースの場合、テレビ側には問題がなく、レコーダー側の映像や音声を処理する機構(チューナー)に異常がある可能性が高いです。
その場で試しに録画をしてみて、録画した映像に縦線や横線が入る場合はレコーダーの修理、症状が出ない場合は録画時の受信状況に何らかの問題が発生しただけという可能性もありますのでしばらく様子を見ましょう。
頻繁に縦線・横線が入る症状が見られた場合はすぐに購入店へ連絡するのがおすすめです。
テレビに縦線や横線が入るようになったときの対処法まとめ
この記事では、テレビに縦線や横線が入るようになったときの対処方法について解説しました。
テレビに線が入ってしまったときはいったん電源周りの動作確認から始めてみて、仮に治った場合でも引き続き注意が必要です。
一度起こった症状はいつ再発するかわかりません。できる限り早急に購入店へ連絡を入れ、エンジニアに出張点検してもらうことをおすすめします。
一方で、症状が改善せず縦線や横線が入ったままという方に関しては、観られなくなるまで使い倒すか、すぐに買い替えを検討しましょう。
テレビの故障箇所によって修理金額は大きく異なりますが、保証が切れた状態でのパネル修理や基盤交換は想像以上に高額になります。
上記の方法を試していただき改善が見られない場合は、特別な理由がない限り最新のテレビへ替えてしまった方が安心ですよ。
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