灯油ストーブの空焚きとは、ストーブの芯に付着した不純物を燃やして除去することで、ストーブの性能を維持し、来シーズンも快適に使えるようにするための作業です。
空焚きをしないと、
- 芯が硬くなる
- 火力が低下する
- 悪臭が発生する
などの可能性があります。
空焚きは年に一回、暖かくなってストーブをしまう前に行うのがおすすめです。
この記事では、「灯油ストーブの空焚きのやり方とそのメリット」をわかりやすく解説します。
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灯油ストーブの空焚きのやり方
では、灯油ストーブの空焚きのやり方を具体的に見ていきましょう。
空焚きに必要なものは、ストーブ本体、灯油カートリッジ、給油ポンプ、雑巾、ライターなどです。
空焚きの手順は以下の通りです。
- ストーブの電源を入れて、灯油カートリッジに入っている灯油を使い切ります。灯油が少なくなってきたら、火力を最大にして早く燃やしましょう。灯油がなくなると、自動的に消火されます。
- ストーブの電源を切って、灯油カートリッジを本体から取り外します。灯油カートリッジにはまだ少量の灯油が残っているので、給油ポンプを使って抜き取ります。給油ポンプがない場合は、カートリッジを傾けて灯油を捨てるか、雑巾で拭き取ります。
- ストーブ本体のタンクからも灯油を抜き取ります。給油ポンプを使って灯油を吸い出すか、ストーブ本体を傾けて灯油を捨てるか、雑巾で拭き取ります。タンク内の水やごみも拭き取って、内部を乾燥させます。
- 空になった灯油カートリッジを本体タンクに戻します。カートリッジを戻さないと、点火できないので注意してください。
- ストーブの電源を入れて、つまみを最大にして、ストーブを点火します。灯油がないので火はつきませんが、芯だけが熱くなって不純物を燃やします。このとき煙や臭いが発生するので、換気をしっかりと行ってください。屋外で行う場合は風のない場所を選んでください。
- 火がつかない場合は燃焼筒を持ち上げて、ライターで芯に火をつけます。芯が赤くなったら燃焼筒を元に戻します。
- 火が小さくなるまで放置します。芯が白くなったら、空焚きが完了したことを意味します。自然に消火したらつまみを消火位置に下ろします。消火してもすぐにつまみを下ろさないでください。芯が冷めるまで待ちましょう。
以上が空焚きのやり方です。
空焚きにかかる時間は灯油の量や機種によって異なりますが、だいたい1時間から2時間程度が目安です。
空焚きをすると芯がきれいになり、火力が回復し、悪臭が減ります。
空焚きの前後の芯の様子を比べてみると、違いがよくわかるかと思います。
石油ストーブ空焚き後の清掃と保管の方法
空焚きをした後は、石油ストーブの掃除と保管をしましょう。
石油ストーブの掃除
ストーブの掃除は、以下の手順で行います。
- ストーブの電源を切って、ストーブが冷めたことを確認します。
- 電池ケースから乾電池を外します。
- 湿らせた柔らかい布やブラシなどを使って、ストーブ内部のゴミや埃などを取り除きます。特に、空気取り入れ口や油フィルターは汚れやすいので注意して掃除します。
- ストーブの表面を乾いた布で拭きます。
石油ストーブの保管方法
ストーブの保管は、以下の方法で行います。
- 購入時の包装箱があればそれに入れます。ない場合はビニール袋に入れましょう。
- 湿気のない水平な場所で保管します。逆さまにしたり傾けたりしないでください。
- 取扱説明書も一緒に保管します。
以上が、灯油ストーブの空焚きと掃除、保管の方法です。
空焚きはストーブの寿命を延ばし、来シーズンも快適に使えるようにするために必要な作業です。
空焚きをしないとストーブの性能が低下したり故障したりする可能性があります。
空焚きは難しくありませんのでぜひ挑戦してみてください。
空焚きをすることで、ストーブとのお別れもスッキリとできますよ。
この記事が空焚きに興味のある方の参考になれば幸いですm(__)m
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