コロナ自粛が空けたタイミングで、以前3年くらい済んだことがある根室へ行ってきました。
その際、昼ごはんのついでによく通っていた「ラー麺とんち」というラーメン店へ行ってきたのですが、とんちさんのラーメンの実力は今も健在です。
ですが、意外と根室市民の人でも行ったことがないという方が多いんですよ。根室のラーメンといえば「しげちゃんラーメン」が有名ですからね~。(しげちゃんラーメンは僕の中ではスタンダード過ぎてちょっと物足りない…)
夏前でもちょっと肌寒い陽気が最東端の街らしいなぁと思いながら、久しぶりに頂いた根室ラーメンの隠れた名店「とんち」をご紹介したいと思います。
【根室の名店】ラーメンとんちをレビュー!
ラーメンとんちのメニュー
ラーメンとんちにはテーブルの上にメニュー表が並べられているスタイルではなく、壁面に注文可能なメニューが掲げられており、それを見ながら店主に直接オーダーを入れるといった感じになっています。
基本的にラーメン店のメニュー表の中で、一番端っこにあるメニューが一番人気、もしくは一番自信があるメニューであることが多いのですが、根っからの醤油党の僕はもちろん塩ではなく醤油を(笑)
というか、札幌のラーメンだと安くて700円台前半、800円でもスタンダードになりつつある中、とんちはみそ以外680円と激安!
この価格は僕が根室にいた2012年~2016年の時と変わっていないようです。
ちなみに、この時は6月24日。夏に備えて新メニュー「冷やしラーメン」(冷やし中華?)も始めたみたいで、ちょうど隣に座っていた年配の夫婦が冷やしラーメンを頼んでいました。会話を聞いているとどうやら酢がかなり効いてるようですね。
夏場の暑い時期にはさっぱりして食欲がないときにも食べやすいかもしれません。客の「おいしいです」の一言に低音ボイスがイケメンのベテラン店主も満面の笑みでしたヾ(*´∀`*)ノ
根室に夏はありませんが(笑)
とんちは醤油がおすすめ
僕が注文したのは、根室時代から変わらない定番の醤油ラーメンです。
ほぼ一人で切り盛りしているようで(たまに奥さんの姿も見かけます)、注文から12,3分かけてようやくラーメンが到着。
店内の客は僕と年配夫婦だけだったので混んではいませんが、ちょっとだけ時間がかかるようなので気長に待ってくださいね。
そして、テーブルに着いた醤油ラーメンがこちら↓
▲醤油ラーメン+チャーシュー増し+大盛
見た目通り、とんちのラーメンはかなりあっさり系です。
昔風ラーメンのような味をイメージする人も多いかもしれませんが、とんちの醤油はそこまで単純な味ではありません。
出汁に鰹節がしっかり効いていて喉越しが良く、味はあっさりですがスープのコクが抜群にうまいんです。
▲とんちの麺は縮れ細麺
道東に住んでいると、細麺はもう慣れたという方も多いと思いますが、札幌やその他地域の中太麺に慣れていると新鮮かもしれませんね。
スープはあっさり系なので、麺に絡みつきやすいように細麺+縮れ麺は道東ではスタンダードです。すすりやすくお腹にも収まりやすいので、軽くずずっとラーメンを頂きたい時にはちょうどいいと思います。
▲チャーシューはトロトロ系
根室のラーメン店は他にもいくつかあって周りましたが、チャーシューがここまでトロトロに煮込まれている店はとんち以外にはありませんでした。
歯がなくても口に含んだだけでトロっとほぐれる柔らかさで、赤身と脂のバランスが良く、濃厚で何枚でも食べたくなる素敵な味わいです。チャーシュー麺にしなくても定番でトッピングされますが、通常メニューでは1枚しか乗っていないので、このチャーシューを一気に3枚頂きたい方はチャーシュー麺を注文してくださいね。
たったの200円でチャーシューがたっぷり楽しめますし、元のラーメンの価格が激安なのでお財布にも優しめ♪
▲透き通ったあっさりスープ
やはりラーメンの印象を大きく左右するのがスープですね。
冒頭でも紹介した通り、とんちのスープは鰹節がめちゃくちゃ効いていてコクが強め。他の調味料や薬味の味はほとんど感じず、純粋に醤油と出汁スープをあっさりといただくことができます。
正直、僕は根室に住んでいて2年目の途中からとんちのことを知りましたが、初めてここを訪れた時には衝撃を受けました。
昔からこってり系が好きなのですが、あっさりラーメンの良さを初めて知ったのがこのとんちの醤油ラーメン。
地元の人も「ラーメンといえばしげちゃん」という人が多いですし、とんちを見過ごしている方も少なくないと思いますが、運よくこの記事を目にした人はぜひとんちの醤油スープを味わってみてください!!
とんちの醤油ラーメンのトッピングはシンプルで、
・チャーシュー
・メンマ
・煮卵
・小口ネギ
の4つで構成されています。これに海苔もトッピングされてたら尚最高なんですけどね~(;’∀’)
メンマについては特筆する点はありませんが、煮卵は完熟一歩手前の絶妙に旨いタイミングで仕上がっており、とろける濃厚な黄身をスープとともに堪能。
というわけでいつも通り、
完食!!
安定の美味しさでとても懐かしい味でしたm(__)m
ラーメンとんちの外装と内装
ラーメンとんちの外装
とんちは派手な外装ではなく、一見すると普通の一軒家のような佇まいです。
根室の中心を走る国道44号線から根室市役所と根室振興局の間の細道を下っていくと、右手に急に現れるので見過ごしにご注意。
店の前はかなり急な下り坂になってますので、冬場の運転には注意してくださいね。
ラーメンとんちの内装
とんちの内装はこんな感じです↓
L字のカウンター席が数席用意されていて、この後ろ手に小上がりの席も設置されています。
僕はもう見慣れた光景ですが、改めて画像を見ると昭和感がありますね~個人的にこういうのも嫌いじゃないです。
よく子連れの家族客や常連の中高年夫婦がよくここの席を利用していて、小上がり席の上に視線をやると、ここを訪れた有名人や俳優のサインも並べられています。
ちょっと画像を圧縮していて見にくいと思いますが、下の画像にはなんとあの「堺雅人」さんのサインも!
知ってますか?
あの日本中が釘付けになった半沢直樹の後半で「根室」が登場したんですよね。それも左遷先として根室が登場したので一部反感を買ったという見出しの記事もありますが、僕個人としては別にそんなことはない気がします。(大和田常務の陰謀で近藤という銀行員が左遷されたという話)
根室人はその辺の都会人より100倍心が広いですからね~ヾ(*´∀`*)ノ
それにしても堺雅人さんがとんちを選ぶなんて、なかなか目の付け所が違いますね。さすが一流俳優です(笑)
ラーメンとんちのアクセス情報
店名 | ラー麺とんち |
住所 | 北海道根室市常磐町3丁目26 |
電話番号 | 0153-24-1732 |
営業時間 | 11:00~19:00 |
定休日 | 年中無休 |
喫煙 | 不可(外に灰皿有り) |
厚床方面から根室市の大動脈「国道44号線」を真っすぐ奥に進むと、根室市役所が見えてきますのでそこを左に曲がります。
やや急な下り坂になっていますので、左右の飛び出しに注意しながら進んでいくと、中腹あたりにとんちが見えてきます。
とんちのすぐ奥にはイオン根室店もありますので、イオンの手前にあると認識しておくといいですよ。
駐車場の写真を撮り忘れてしまいましたが、とんちの横には数台停められる駐車場が完備しています。また、混雑時には店の前にも横づけできるくらいのスペースはありますので、一時的に駐車する程度なら問題ありません。
(どうしても停められない場合、イ〇ンの駐車場を使ってるのはオフレコで…)
根室ラーメンを味わいたいなら「とんち」へ!
今回は僕の隠れた行きつけ、「ラー麺とんち」をご紹介しました。
僕自身、根室で働いていた当時、地元の人たちに多大な支持とご支援を頂いたという経緯があって、今でもこうしてたまに根室に訪れることがあります。
根室はラーメンがうまいというイメージがあまりないですし、他に名の知れたラーメン店もあるので観光客はそっちに流れがちだと思います。しかし、本当にうまい名店はこういう場所にあったりしますので、根室を観光する方や地元の方も是非とんちのラーメンを味わいに行ってみてくださいね!