アイヌ文化の復興拠点として設立された「ウポポイ」が7月12日にいよいよオープンしました。
新型コロナ感染症の影響で2ヵ月半ほど延期しての開業でしたが、連日テレビCMや道内各地方でも大々的に告知されているので「ウポポイ」に行こうか迷っているという方も多いと思います。
オープンする前から気になっていたということもあり、混雑を避けて平日に思い切って行ってみることにしました。
結論から言うと、単なるアイヌの展示場を見て回るという感じではなく、見たり聞いたり実際に体験することで楽しめるエンタメ要素の強い施設でしたよ!
「ウポポイ」の中の様子が気になるという方もいると思いますので、今回は実際にウポポイに行ってみた感想や施設の概要、「ここは見た方が良いよ!」という必見ポイントなどについてまとめていきます。
これから行こうと考えている方はぜひ参考に見ていってくださいね(*´ω`*)
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ウポポイ 営業時間・場所・駐車場
営業時間
ウポポイ 営業時間・定休日
- 営業時間:
【令和2年7⽉20⽇〜令和2年8⽉31⽇】
9:00〜20:00
【令和2年9⽉1⽇〜令和2年10⽉31⽇】
9:00〜18:00(平⽇)
9:00〜20:00(⼟・⽇・祝)
【令和2年11⽉1⽇〜令和3年3⽉31⽇】
9:00〜17:00 - 定休日:
月曜日(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)
年末年始(12⽉29⽇〜1⽉3⽇)
(注)執筆時点の情報につき、施設の都合で変更となっている場合もあります。最新情報はウポポイ 公式ホームページをご確認ください。
施設場所・電話番号
「ウポポイ」の施設の場所と電話番号はこちらです。
ウポポイ 施設場所・電話番号
- 住所:〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3
- 電話番号:0144-82-3914
- アクセス:Googleマップで見る
苫小牧方面から「ウポポイ」へアクセスするには、国道36線沿いのマザーズプラスを目印に中央通りへ入り、ファッション店サンキを右折、線路を渡るとすぐ右手に出てきます。
道中は目印となる建物がいくつもありますので、事前に地図を頭の中に入れておけばナビを使わなくても用意にアクセスできるかと思います。
駐車場
「ウポポイ」に車で来る場合、第1駐車場と第2駐車場が用意されており位置関係や概要はこのようになっています。
画像出典:ウポポイ 公式ホームページ
ウポポイ 第1駐車場
- 駐車可能数:246台
- 料金:500円
- 二輪車:10台(無料)
※幅90cmを超える場合は普通四輪車扱いとして1回500円
ウポポイ 第2駐車場
- 駐車可能数:311台
- 料金:500円
- 二輪車:不可
今回訪れた際は「ウポポイ」のすぐ近くに隣接する第1駐車場に停めることができ、こちらの写真はその時の様子です。
平日の訪問だったのでなんとか駐車することはできましたが、想像以上に観光客の車で混雑していて結局入口から遠くの空きスペースに駐車。
歩きながら車のナンバーを見ると地元の室蘭ナンバーより札幌や旭川など道内各地からの観光客が多く、この時期なので少ないですがたまに道外から遥々遊びに来ている熱心なファンの姿も見られました。
また、第1駐車場にはこのように二輪車が10台まで無料駐車できるので、今後ツーリング途中の休憩などで訪れる人も増えていきそうですね。
駐車場の入り口すぐ近くにはこうした綺麗なトイレも設置されています。
ウポポイ 入場料【団体割引あり】
「ウポポイ」では、混雑による新型コロナ感染防止のために現在“予約制”が導入されており、各入場料はこのようになっています。
チケットの予約は事前に日付を指定した上で、「ウポポイ 公式ホームページ」から行うことができます。
館内の見学をしたいという方はいきなり行くのではなく、必ず事前に予約するようにしましょう。
【参考リンク】
・ウポポイ 入場チケット・予約案内はこちら
ウポポイ いざないの回廊
「ウポポイ」の施設内に入るには、駐車場直結のこちらの入り口を通っていきます。
この辺り一帯は「いざないの回廊」と言われ、壁面に描かれた自然の風景や動物のデザインを楽しみながら歩ける幻想的な通路になっています。
「いざないの回廊」を抜けると、入場口ではサーモグラフィーによる検温が行われるため、入場者は安心して施設内を見学することができるよう対策が取られています。
▲白いテントの中で検温が行われます
※車に忘れ物をした時など一度でもウポポイの施設外へ出ると、再度入園する度にはこちらの検温ゲートを通る必要があります
ウポポイ 歓迎の広場
検温ゲートをパスすると目の前にはこのような「歓迎の広場」というエリアが現れ、お土産を買ったり軽飲食で休憩できるお店が立ち並んでいます。
現在「歓迎の広場」ではこちらの2つのショップとレストランがあります。
「歓迎の広場」の店舗
- sweets cafe ななかまど イレンカ
- リムセ
sweets cafe ななかまど イレンカ
ななかまど イレンカ
- 営業時間:9:00~閉園時間
「ななかまど イレンカ」は道産食材を使ったカップチーズケーキやパイ、ソフトクリームなどを楽しめるテイクアウト専用のショップです。
自家焙煎珈琲やオリジナルのアイヌグッズも取り扱っているので、帰り際にお土産を買う時はこちらが便利ですね!
「イレンカ」のソフトクリームを食べてみましたが、ミルク感がすごく強くてとろ~り濃厚です。「ウポポイ」の施設内はすごく広いですから、歩き疲れた際の小休憩にもおすすめですよ!
カフェ リムセ
カフェ リムセ
- 営業時間:9:00~閉園時間
※ラストオーダーは閉店30分前
「カフェ リムセ」では白老産の食材を使用したアイヌ料理を味わえるほか、軽食やドリンクなども販売しているオシャレな喫茶店になっています。
ユクカツ&チェプオハウ @Cafe RIMSE
北海道白老町のご当地グルメ
ユク=鹿 チェプ=鮭 オハウ=汁物
ウポポイのカフェでアイヌの伝統料理 pic.twitter.com/dP0iuZNT6F— 孤独のご当地B級グルメ (@GourmetGradeB) August 8, 2020
木の温もり溢れる店内が特徴ですが、このときはお店の前に置かれたテーブルで食事をしたり、椅子に腰かけてひと休みしている観光客の姿も多く見られました。
ちなみに、白老で白い恋人ソフトクリームを食べられるのはここだけです!
ウポポイ エントランス棟
「歓迎の広場」を抜けると続いて「エントランス棟」と言われるエリアが現れます。
「エントランス棟」の中にはこれら4つの施設が入っています。
「エントランス棟」内の店舗・施設
- HINNA HINNA KICHEN 炎
- 焚火ダイニング・カフェ ハルランナ
- ニエプイ
- レストルーム(休憩所)
HINNA HINNA KITCHEN 炎【フードコート】
HINNA HINNA KICHEN 炎
- 営業時間:9:00~閉園時間
※ラストオーダーは閉店30分前
「HINNA HINNA KICHEN 炎」ではアイヌ文化や白老の食材を使った料理が楽しめます。
またテイクアウトできる手頃なフード料理だけでなく、ラーメン、カレー、定食など幅広いメニューも多数取り揃えています。
ウポポイ。またかよ、と言われそうだがヒンナヒンナキッチン炎。昼にかけて混雑するのは容易に想像できるので、ガラガラの内にお昼ご飯。昨夜気になった行者にんにくザンギ定食(オハウ付き)頂く。ボリューミーね。オハウ素朴で良いですね。( ゚Д゚)ヒンナヒンナ #ふじらウポポイ行軍 pic.twitter.com/3DBeK83UaU
— ふじら (@_f9) July 24, 2020
併設する隣のレストランにはランチ時になると行列ができるほど混雑するので、小さなお子さん連れの方や食事は軽くで十分という場合などはこちらのフードコートの方が利用しやすいかと思います。
ヒンナは、アイヌ語で「ごちそうさま」「感謝」という意味があるよ!ウポポイのCMの中でも歌われてるね!
焚火ダイニング・カフェ ハルランナ【レストラン】
焚火ダイニング・カフェ ハルランナ
- 営業時間:11:00~閉園時間
※ラストオーダーは閉店30分前
「ハルランナ」ではアイヌ文化独自の食材を活用し、現代の調理技法を取り入れた「美しく健康的な創作料理」が楽しめます。
ウポポイで気になってたのは「ハルランナ」というレストランの料理。
文化施設のくせにドえらい強烈なメッセージ込めてくる。アイヌをはじめとした民俗文化を掘り下げると料理ってこうなるよね。
分かる!!!
めちゃくちゃ共感できる!!
もしも可能ならこのメニュー考えた人と話してみたい! pic.twitter.com/UUA04Ez4Go— まるじ (@maruji_0521) August 8, 2020
ウポポイにある”ハルランナ”というカフェでランチ😊
アイヌ文化をモチーフにした創作料理。前菜のお魚はマスでメインのお肉はラム。野菜もシャキシャキでどれも美味しかった❗デザートは撮り忘れたけど(苦笑)ハスカップジェラートと桃のムースでした。 pic.twitter.com/oZLOp5CvLl— こひみる꒰✩˙˟˙✩꒱ (@chococafe_m) July 23, 2020
ただし「ハルランナ」はウポポイを訪れる観光客で非常に混雑しますので、ピークを少し時間をずらして入店できるよう計画を立てておいた方がスムーズかもしれません。
ハルランナは、天から食べ物が降ってくるほどの豊かな暮らしを願う「アイヌの儀式」のことなんだよ。
ちなみに、白老には他にも「ウエムラ牧場」や「ナチュの森」など白老牛を楽しめるグルメスポットがたくさんあります。当日中ならウポポイの入退場は自由なので、昼食は別の場所に抜け出すのもアリですよ~!
ニエプイ【お土産ショップ】
ニエプイ
- 営業時間:9:00~閉園時間
「ニエプイ」はウポポイオリジナルのグッズやアイヌの民工芸品などお土産に最適な商品を取り揃えています。
他にも北海道ならではの銘菓や傘などの日用品、軽食なども揃っているので、「ウポポイ」の観光が終わったらぜひお買い物に立ち寄ってみてください。
ニエプイにはアイヌ語で「木の実」という意味があるよ!
レストルーム(休憩所)
レストルーム(休憩所)
- 営業時間:9:00~閉園時間
「レストルーム」では座って休憩できるベンチが複数用意されており、巨大プロジェクターでアイヌの映像を楽しめるほか、外国通貨の両替機が設置されていたり施設内の案内機能も兼ねています。
また、北海道内にあるアイヌ文化に関連する施設なども確認できますので、とりあえず資料やパンフレットがほしいという方はこちらを訪れると便利ですよ。
右側に見えるテーブルには「ウポポイ」のスタッフが常駐してますので、施設に関して不明な点があればこちらで尋ねることもできます。
建物の中は木目調を意識しながらも、かなり現代風で洗練された印象がありますね!
ここまで紹介した施設については、駐車料金さえ払えば誰でも入ることができます!
ウポポイ 入退場ゲート
そして、いよいよこちらが「ウポポイ」に入るための入場ゲートとなっています。
先ほどもお伝えした通り、現在は当日チケットの販売を行っていませんので、こちらのチケット売り場はすべて「販売中止」となっています。
入場口で待機しているスタッフに予め印刷しておいたQRコードを手渡すとスムーズに入場することができますよ。
【参考リンク】
・もう一度「ウポポイ」の入場料金・チケット予約の詳細を見たい方はこちら
注)説明個所までスクロールします
アイヌの文化を学べる『国立アイヌ民族博物館』
「国立アイヌ民族博物館」はアイヌの伝統や文化、歴史を伝えることが目的の博物館です。
「ことば」「世界」「暮らし」「歴史」「仕事」「交流」の6つのテーマからアイヌ民族について深く学ぶことができます。
入り口にはこのような壁面いっぱいにアイヌの文様がデザインされており、初めて訪れたときはその幻想的な空間に圧倒されました。
館内にはアイヌにまつわる様々な展示がされていて、博物館オリジナルグッズをはじめ、アイヌの工芸品やアイヌ民族の歴史・文化に関する書籍も充実しています。
もちろん見学するだけでなくお土産品として購入することも可能ですよ。
今回は時間的な都合で入ることができませんでしたが、その他1階の「博物館シアター」、建物2階には「博物館基本展示室」というスペースもあります。
アイヌ文化を様々なテーマから大画面映像でわかりやすく学ぶことができるプログラム。
1回あたりの上映時間は20分、入場料は無料。座席数に限りがあるため事前に「国立アイヌ民族博物館」の館内で予約が必要。約40分間隔で毎日上映しています。
ジオラマ、模型、タマサイ(首飾り)や動物の立体パズルなどを通じて、大人や子ども問わずアイヌ文化を体験することができるスペース。
基本展示室を希望する場合は「ウポポイ」への入場日予約とは別に公式ホームページから入館日時の予約が必要となります。
アイヌの伝統工芸を実演する『工房』
こちらも今回は中を見ることはできませんでしたが、「工房」では工芸家による実演が行われており、長く受け継がれているアイヌの技術を解説付きで間近に見学することができます。
「工房」の中では“男の仕事”“女の仕事”という2つの実演プログラムが実施されていて、それぞれの違いは以下のようになっています。
「工房」での伝統工芸実演見学
男の仕事:木彫り
彫る、切る、削る、刳る、曲げるなどの技法を使い、スタッフの解説や映像などを通して工芸の魅力を紹介しています。
女の仕事:織り、刺繍、編み物
織り、縫い、編みなどの技法を用いて、工芸の魅力を実演を交えながら紹介してくれます。
2つの屋外ステージ【伝統的コタン、チキサニ広場】
「ウポポイ」には歩きながらふらっと立ち寄れる「伝統的コタン」「チキサニ広場」という2カ所の屋外ステージが用意されていて、各ステージでは毎日様々なプログラムが開催されています。
アイヌ文化を間近に感じられる『伝統的コタン』エリア
【仕掛け弓の実演・解説】
今回訪問したときはちょうど「伝統的コタン」で仕掛け弓の実演解説をしていました。
ウポポイにて…仕掛け弓の実演…的のクマには熊五郎とか言う名前がついているらしい…#白老 #国立民族共生象徴空間 #ウポポイ pic.twitter.com/pZmB8DaeVP
— ルンピーゴルレトリバー (@3pGjEA0RVKJoMfc) August 3, 2020
アイヌが実際に狩猟で使っていた弓や罠の仕組みを詳しく解説してくれて、熊や動物を確実に仕留めるアイヌの技術には思わずなるほど~と唸ってしまいます。
仕掛けの実演中には、その場にいる人全員が前のめりになって見ていました(笑)
【チセ内部の見学】
「伝統的コタン」エリアでは、「チセ」と呼ばれるアイヌの家が複数並んでいて、中に実際に入って見学したり解説を聞くことができます。
日本昔話で見たような懐かしい感じがしますね~(*´ω`*)
チセ内部の見学中はアイヌにおける家の決まり事やカムイ(神様)との関わりといった、アイヌ民族ならではのしきたりや伝統などについても解説が受けられます。
通常は専任スタッフによる解説があるのですが、現在はコロナ対策として録音された音声を聞くというスタイルになっていました。
「伝統的コタン」周辺ではほんのり何かが焼ける匂いが漂っていたのですが、チセの中で微量の炭を実際に焼いていたみたいですね。
家の構造もよく考えられていて、ちょっとやそっとの悪天候では倒壊する心配がないほど頑丈で強固な造りになっています。
チセの中は一見薄暗そうなイメージがありましたが、この通り日中は日の光が注ぐのでとても明るいです。
外壁に使用している藁はものすごく分厚く何層にも使用しているので、雨が降ってもこれなら雨漏りする心配もありません。
こんな居住空間を当時は手作りしていたんですから、アイヌの知恵と技術には脱帽してしまいますね(;・∀・)
【トゥレッポんってなあに?】
こちらの屋外ステージではオオウバユリ(トゥレポ)とアイヌの生活との関係について、ウポポイPRキャラクターの「トゥレッポん」を通してわかりやすく解説してくれます。
▲ウポポイ公式キャラクター「トゥレッポん」
なかなか愛嬌のある顔をしてますね~
ステージが終わると記念写真を撮る時間を設けていて、終わった途端子供たちが大喜びでトゥレッポんの元へ駆け寄っていく様子が微笑ましかったです(*´ω`)
【丸木舟操舟の実演・解説】
こちらでは「ウポポイ」のスタッフでも操縦できる人がほとんどいない「丸木舟(チプ)」の運転技法について、実際にポロト湖に浮かべて実演解説してくれます。
一見カヌーに似た乗り物に見えますが、チプは櫂を片側からのみ漕ぐという点に特徴があります。方向を変えたいときは櫂の角度を変えるだけで方向転換ができ、さらにチプの本体側面にズズズッと擦り付けるようにして漕ぐのだそうです。
チプの上に立つことすら相当な訓練が必要で、これを上手に運転できる人は今ではそれほど多くはないみたいですね。
解説が終わるとより間近でチプを見学させてもらうこともできますよ~!
【コタンの語り】
「コタンの語り」では、白老地方に伝わるチセ(アイヌの家)やアイヌにまつわる言葉や語源についての解説をユーモアを交えながら聞けます。
北海道の市町村名の約8割がアイヌ語に由来するもので、例えばこのような「アイヌ語の音」に漢字を当てたものや「アイヌ語の意味」に由来する地名もあります。
【札幌の語源】
サッ(乾いた)・ポロ(大きな)・ペッ(川)
【登別の語源】
ヌプル(色の濃い)・ぺッ(川)
【長沼の語源】
タンネ(長い)・ト(沼)
他にも苫小牧や室蘭、釧路、洞爺などあらゆる北海道の地名がアイヌ語から来ているということをよく理解することができて非常に勉強になりますよ!
アイヌの歌と踊りを紹介する『チキサニ広場』
「チキサニ広場」ではこうしたアイヌの歴史やことばが学べるだけでなく、伝統的な歌や踊り、民族楽器の演奏などを実演しています。
昨日白老に新しくオープンした #ウポポイ に行ってきました✨
想像以上にエンタメ性のある施設で、コロナの影響で自粛してるコンテンツもありましたがすごく楽しめました😆
アイヌの言葉も勉強になったし、日常的に色んなアイヌ語を使っていたことも知れて目から鱗でした👀笑 pic.twitter.com/Ey6KL9SzPN— シロ猫のまる@札幌ファン (@hirorog_123) July 23, 2020
こうしたアイヌの歌や踊りは、儀礼やお祝いの席などで披露されるそうですね。
鶴の踊りや弓の踊り、アイヌの伝統楽器「ムックル」の演奏など、アイヌの芸能文化を実際に体感することができますよ~!
ポロト湖を眺めながら休憩できる広場
野外ステージの傍にはこのような眺めの良い広場があります。
天気の良い日は芝生の上で休憩したり、人混みを避けて食事がしたい場合にはこちらで飲食することもできます。
「ポロト湖」を眺めながらのランチ休憩もなかなか良さそうですね~!
体験交流ホール『伝統芸能上演プログラム』はマスト!
「ウポポイ」の施設の中で一番迫力があって面白いと感じたのが交流ホール(ウエカリ チセ)での「伝統芸能上演プログラム」です。
上映中の撮影は禁止されていたため中の様子をお見せ出来ないのが残念ですが、総勢17名のキャストが体力の続く限り力強く踊り、杵つきや槍を用いた演舞など迫力満点の古式舞踊を楽しめます。
北海道の美しい映像などを取り入れた演出は必見!2009年にはユネスコ無形遺産にも登録されたんですよ。
白老町、ウポポイ来てみた。
だだっ広い施設だなーと思って観てみたけどなかなか見応えあった!特にウエカリ チセ体験交流ホールの伝統芸能上演プログラム。本物知らないけど、踊りや歌のクオリティは高い。
一瞬でもアイヌの空間に入り込んだかのよう。#ウポポイ #アイヌ #イランカラッテ— のりオん@日本一周車中泊中 (@hs2norio) August 5, 2020
アイヌではあらゆるものに魂が宿ると信じられており、その中でも強い力を持つものをカムイ(神様)と呼び強い信仰心を持って接する文化があるといいます。
この舞台では「イヨマンテ(感謝の祈り)」という儀式の様子が詳細に描かれており、酒や歌、踊りでもてなす当時の様子が繊細かつダイナミックに演出された見ごたえのある作品となっています。
言葉はわからなくても見ていれば何を意図しているのかは伝わってきますし、「ウポポイ」に来たからにはここは絶対に見ないと損ですよ~!!
※「伝統芸能上演プログラム」は30分前から会場にて整理券を配布しています。定員132名、1回20~27分の上演となっており、国内最新の映像技術や北海道の美しい映像も取り入れたアイヌ独自の世界観を体感できます。
→プログラムタイムテーブルはこちら
体験学習館『カムイ アイズ』
体験学習館の「カムイ アイズ」では、アイヌとつながりの深い動物(カムイ)が見ている目線の世界を、ドーム型のスクリーンを使って上下左右180度の高角スクリーンで体験することができます。
こちらのスクリーンは1人1台に割り当てられ、顔をグっとスクリーンに近づけることで目の前に広がるパノラマ映像を楽しむことができます。
登場する動物はオオワシとキタキツネの2種類。
カムイアイズ、獲物の視点だった(笑)#ウポポイ #北海道9日間の旅
— xing(日常 (@xing2015) July 23, 2020
↑完全にその通りなのですが、北海道の大地を飛び回るオオワシのダイナミックな目線、雪原を踏み出すキタキツネが見る流氷の様子などとにかく迫力があって面白いですよ~!
ウポポイ 公式Facebook、公式インスタグラム
「ウポポイ」では公式Facebookとインスタグラムを運営しています。
各SNSの中では「ウポポイ」の見どころやお得な耳より情報、団体客の来園情報などをリアルタイムで更新していますよ。
営業中の館内の様子なども頻繁にアップしていますので、興味がある方はチェックしてみてください!
ウポポイ 公式YouTube
「ウポポイ」では白老町に根付くアイヌ文化について公式YouTubeチャンネルを通して動画にまとめています。
他にも白老町内でアイヌ文化を学べる施設や各種イベントについても紹介してるので、興味がある方はぜひゆっくり視聴してみてくださいね!
ウポポイ 地図・アクセス
【ウポポイ(民族共生象徴空間)】
■住所:〒059-0902 北海道白老郡白老町若草町2丁目3
■電話番号:0144-82-3914
■営業時間:【令和2年7⽉20⽇〜令和2年8⽉31⽇】9:00〜20:00、【令和2年9⽉1⽇〜令和2年10⽉31⽇】9:00〜18:00(平⽇)9:00〜20:00(⼟・⽇・祝)、【令和2年11⽉1⽇〜令和3年3⽉31⽇】9:00〜17:00
■定休日:月曜日(祝日または休日の場合は翌日以降の平日)、年末年始(12⽉29⽇〜1⽉3⽇)
■公式サイト:https://ainu-upopoy.jp/
■チケット予約:https://ainu-upopoy.jp/reserve/
最後にひと言
初めは「ウポポイ」ってただ資料を集めただけの博物館なのかな?と思っていました。
ですが、今回実際に行ってみると想像していた以上に面白いコンテンツが凝縮されていて、これならアイヌに興味がなくても家族旅行や恋人とのデートでも楽しめると思います!
アイヌ文化を見たり聞いたり実際に体験できるプログラムも複数用意されていて、エンターテインメントを見る感覚で気楽に北海道の歴史を学ぶこともできますよ。
特に体験交流ホールで実施される『伝統芸能上演』は必見!アイヌの生活の一部が非常にわかりやすくダイナミックに描かれていて、最新の映像美や歌と踊り、迫力満点の舞台が楽しめます!!
アイヌに興味がある人もそうでない人も、北海道に住んでいるなら一度は「ウポポイ」を見に行ってみる価値がありますよ!