とお困りの方のために、今回は「石油ストーブが着火しない場合の対処方法」についてご紹介します。
・石油ストーブが着火しない場合の対処方法
・注意点
・着火不良で修理を依頼するときのポイント
これから寒い冬を迎えるにあたって頻繁にお世話になるのが石油ストーブですよね。
ただ、再び寒い肌寒い季節の到来とともに、いざ着火しようとすると「あれ?火が付かない・・・」なんて困ることもあると思います。
この記事では、石油ストーブが着火しないときの対処法と注意点について詳しく解説していきます。
石油ストーブが着火しない!注意したい点と対処方法
石油ストーブが着火しない場合、まずは以下の4点をチェックしていきます。
- 電池切れが起きていないか
- 着火部分の芯が燃え尽きていないか
- 全体的に芯が減っていないか
- 古い灯油を使っていないか
該当するものがないか1つずつチェックしていきましょう。
①電池切れが起きてないか
ポータブル式石油ストーブの場合、着火する際の原動力になるのが「電池」です。
通常、単1電池もしくは単2電池2本~4本で着火に必要な電気を発生させますが、もちろん電池にも寿命がありますので1シーズンに1回程度は電池切れがないかどうかチェックしましょう。
マンガン電池だと1シーズンももたないことがありますし、使用頻度によってはアルカリ電池でも早期に消耗することがあります。
この場合、着火ダイヤルを回しても「ジーッ」という着火音がしないことで気づけると思います。
単純ですが見落とす人が多いので、確実に確認するようにしてください。
②着火部分の芯が燃え尽きていないか
電池が問題なく、着火時の「ジーッ」という音がしてるにもかかわらず着火しない場合、電熱線が触れる部分の芯が燃え尽きてしまっているというケースがあります。
円筒を手で持ち上げてみて、着火部分の芯だけがなくなってしまっている場合、替え芯を用意して交換しなければいけません。
どのメーカーの石油ストーブにも、取扱説明書を開くと替え芯の交換方法が記載されています。
ただし、多少中を分解しなければいけませんので、機械に詳しくない方だと正直ハードルが高いと思います。
この場合はメーカーに芯の交換依頼をするのがベストですが、芯が燃え尽きてしまうのは自然現象ですから、当然メーカー保証を使うことはできません。
さほど費用はかかりませんので、買い替えるよりも修理に出してしまうのがおすすめですよ。
通常1年や2年の使用で起こることはありませんが、数年使ったという方はこのように芯の状態も見逃さないようにしましょう。
ちなみに、この場合は芯を少し回してみて、減っていない個所を着火部分に触れるようにすると普通に点くことが多いですよ。
③全体的に芯が減っている
着火部分の芯が残っていても、全体的に芯の量が短く減ってしまっている場合も着火しない原因となります。
着火したとしても火の量が少なかったり、火力が安定しなくなるといった症状が出るようになります。
こちらも芯の交換をすることで対処する必要がありますので、不安な方は購入元のお店へ持ち込んで対処してもらいましょう。
④古い灯油を使っていないか
メーカーや販売店からもしつこいくらいに注意喚起がなされていますが、なかなか一般消費者に伝わっていないのが「古い灯油の使用」です。
ストーブを使うシーズンを過ぎて、残ってしまった灯油をそのままポリタンクに残したままの方が非常に多いですが、夏場の温かい時期をそのままにしておくと、中で結露が起こり、灯油に水分が混ざってしまうことがあります。
当然水分量が多い灯油では着火しにくくなりますし、そのままストーブ本体に流し込んでしまうと少し厄介です。
また、灯油を使いきれずに本体の中で保存したままにするのも良くありません。
同じように結露が起こったり、内部で灯油の劣化が進み、変色してしまっている可能性もあります。
継ぎ足しでいれた灯油が新品のものでも、中に古い灯油が残ったままだと同じように着火しない原因となります。
シーズンが終わったら必ず内部の灯油抜きをするか、火が付かなくなるまで燃やしきるという方法を取るようにしてください。
ちなみに、古い灯油が原因で着火しないという症状を修理する場合、メーカー保証は使えず全額自己負担となりますので注意が必要です。
石油ストーブの着火不良で修理をお願いするときの注意点
石油ストーブの着火不良を自力で対応できない場合は、普通ならお店へ持ち込んだりするなどして対処しなければいけません。
ただし、自分で持ち込む場合、中の灯油の抜き出しを必ず行ってから持っていくようにしましょう。
内部に灯油が残ったままだと、トラックの中で輸送中の衝撃で漏れ出てしまうことがあります。そのため、灯油を抜いた状態でなければ修理の受付をしてくれないこともありますので注意が必要です。
抜き出し方はタンクを抜いて本体内部に灯油が貯まっている部分にティッシュを詰め込み、地道に吸い上げていく方法がおすすめです。
大量にティッシュを消費してしまいますが、これが一番安全で確実な方法ですので何とか頑張りましょう。
完全に取り切れなくても、ある程度の灯油を除去できればたいていのお店は受け付けてくれますので安心してください。
(もちろんタンクの灯油はポリタンクに戻すなどして空にしておきましょう)
買い替えにおすすめの最新石油ストーブ5選
「今すぐストーブが必要」
「年数も使ったし、修理は面倒だな」
「そろそろ買い替えても良いかもしれない」
と買い替えを検討している方に向けて、2023年12月時点でおすすめの石油ストーブを5機種紹介します。
コロナ:RX-22YA(HD)
まず、コロナのRX-22YA(HD)は、電源不要の対流型石油ストーブです。
木造6畳、コンクリート8畳までのお部屋に適しており、タンク容量は3.7L、暖房出力は2.24kWです。
ワンタッチ給油や消臭機能など、使いやすさにこだわった設計になっています。
ダークグレーのシンプルなデザインも魅力的です。
コロナ:SL-66D2
コロナのSL-66D2は、電源不要の対流型石油ストーブです。
木造17畳、コンクリート23畳までの広いスペースを暖めることができます。
タンク容量は7.0Lで、暖房出力は6.59kWです。
遠赤外線炎筒とホワイトフレームが身体をじんわり温めます。
また、自動消火機能やチャイルドロックなど安全性にも配慮されています。
トヨトミ:KS-67H(B)
トヨトミのKS-67H(B)は、電源不要の対流型石油ストーブです。
木造17畳、コンクリート24畳までのお部屋に対応しています。
タンク容量は6.3Lで、暖房出力は6.66kWです。
遠赤外線でお部屋全体をムラなく暖めることができ、消臭機能や危険察知時電源オフ機能など快適さと安心さを両立しています。
ブラックの無骨なデザインは、オンラインストア限定のモデルです。
トヨトミ:HRC-W36M(B)
トヨトミのHRC-W36M(B)は、電源不要の反射型石油ストーブです。
木造10畳、コンクリート13畳までのお部屋に最適です。
タンク容量は4Lで、暖房出力は3.6kWです。
ダブルクリーン機能で燃焼効率を高め、ニオイや煤を抑えるだけでなく、自動消火機能やチルトセンサーなど安全性にも優れています。
ブラックのシックなデザインもおしゃれです。
トヨトミ:RB-2500(W)
トヨトミのRB-2500(W)は、電源不要の対流型石油ストーブです。
木造7畳、コンクリート9畳までのお部屋に適しています。
タンク容量は不明ですが、暖房出力は2.5kWです。
レインボー加工されたガラスにより、炎が七色に光ります。
暖房と照明の両方を楽しめる、レトロなランタン風のデザインが特徴です。
石油ストーブが着火しないときの対処法まとめ
この記事では、石油ストーブが着火しないときにできる対処法について解説しました。
石油ストーブの構造は非常に単純ですので、着火しない原因のほとんどが電池の容量不足か芯によるものです。
興味がある方は説明書などのマニュアルをもとに作業すればできますので、ぜひチャレンジしてみてください。
替え芯は高くても1000円少々で変えますので、必ず家電店などから注文してもらい純正品のみを使うようにしてくださいね。